長寿のお祝いの気持ちを込めて、手紙を送られたら良いかと思います。おじいさん、おばあさんの敬老の日にされて嬉しいことのアンケート結果にも、子供や孫からもらう手紙が一番嬉しいと書かれていました。
還暦のお祝いの言葉 (息子→父親、やや改まった手紙調)
拝啓 深秋の候、熱燗がうまいころとなりました。
お父さん、還暦おめでとうございます。
今は61歳といっても高齢者ではありませんので、多少違和感があるかもしれませんが、暦が一回りするおめでたい誕生日をお祝い申し上げます。
暦がゼロに戻り、また新しい人生が始まるのだと聞きました。
僕たち兄弟も、おかげさまで独り立ちできました。これからは、お母さんと2人、今までとは違った毎日を楽しんでいただきたいと願っています。
毎朝、犬と散歩しているとのことなので、直美と相談してフリースをお送りします。真っ赤は、たぶん照れくさいと思い、部分的に赤が使われているデザインを選びました。
正月には直美と2人で帰ります。みんなで、うまいものを食べて、酒も飲みましょう。
お母さんにも、よろしく伝えてください。
敬具
古希のお祝いの言葉 (娘→母親、親しみを込めた手紙調)
お母さん 古希のお祝いおめでとうございます。
今日は、お母さんのお祝いに、久しぶりに家族が集まって本当に楽しかったですね。
この年になっても、お母さんの顔を見ると、家に帰ってきたという気がします。やっぱりお母さんの存在ってすごい。
私も、子供たちの、心の家になれているのかしら。お母さんの娘だから、大丈夫、と思うことにします。
日ごろなかなか言えないので、よい機会だから、一言。
お母さん、これまでありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。
長生きしてくださいね。
喜寿のお祝いの言葉 (後輩→本人、改まった手紙調)
謹啓
向春のみぎり、ご一家のみなさまにおかれまして、ますますご清栄のことと、お慶び申し上げます。
この度、めでたく喜寿をお迎えの由、慶賀のいたりに存じます。
在職中より大兄は、多事多難な業務をさばきながらもスポーツを愛し、ご家族との時間を大切にされておられました。
そのような心身共に健全な生き方が、現在のかくしゃくたるお姿の源泉なのだと感服いたしております。
未熟ながら小生も、大兄を範とし、泰然自若と歳を重ねてまいりたいと願っております。
ますますのご健康と、さらなるご長命を祈念しております。
謹言
米寿のお祝いの言葉 (知人→本人、やや改まった手紙調)
年々、桜の花が早まって、年寄はただただ驚くばかりでございます。
よし子さまには、このたび、米寿の祝賀をお迎えの由、誠におめでとうございます。
お米が食べられない時代を経験して参りましたせいか、米寿ということばが、ことさらおめでたくありがたく感じられます。
大正のお生まれの、よし子さまは、ハイカラな文化的なお心をお持ちで、戦中派の私にとりましてはいつもあこがれのお方でございました。
今も、絵てがみや、刺繍を軽やかになさるお姿には、ため息がでます。
どうぞ、これからもお元気で、あこがれの方で、い続けてくださいませ。
かしこ
百寿のお祝いの言葉 (孫→本人、親しみを込めた手紙調)
おばあちゃん、百寿のお祝いおめでとうございます。
私のおばあちゃんが、百歳を迎えるなんて、なんてすごいことでしょう。とてもうれしいです。
私もいつのまにか四十路を越えましたが、おばあちゃんに比べたら、まだまだひよっこですね。
先日、まどかが小学校でお手玉を習ったというので、昔、おばあちゃんに教えてもらった腕を披露しました。
なかなかじょうずにできましたが、歌が途中、わからないところがあります。
お祝いの会のときに教えてください。まどかも楽しみにしています。
朝はまだまだ冷え込みますので、風邪をひかないでいてくださいね、おばあちゃん。
恭子