まず百寿、100歳、この数字、考えてみるとすごい年齢です。
この文章をみて頂いている方はせいぜい上でも70歳位ではないでしょうか?
仮に70歳としても30年あるわけです。子供、孫、ましてやひ孫の方も多いはずです。
皆様はお祝いされる御祖父様、御祖母様のことをどれだけご存じですか?
毎日どのようなことを考えて、何を感じて生活されているかご存じですか。
この問いに私は自分の15年前に他界し、大好きだった祖母のことを全然知らなかったと思うのです。
でも思いではいっぱいです。おばあちゃんの家に遊びに行った時に、いつも温かく迎えてくれたこと。
なんの拍子か忘れましたが、祖母の前で泣いて「悲しんだねぇ。」と慰めてくれたこと。
毎年夏の旅行に行く時に「いつも誘ってくれて嬉しいよ」と言ってくれる祖母。
そんな祖母、私の心の中に今でも生きています。
明治44年生まれだったので、健在であれば100歳は超えています。
祖母のことは今でもあまり知りません。でもいっぱいの思いでを私の心に残してくれました。
温かく私をつつんでくれる思いでです。子供の頃は祖母の事が好きかどうかもわかっていなかったのですが、年齢を重ねる毎に祖母の温かさとありがたみを感じるのです。
私には二人の子供がいます。たまに自分の実家に子供をつれて戻ります。
その時の母は祖母そっくりです。祖母がいるようです。私の二人の子供も私の母の事が好きだと思います。
皆様にはどんな思いがありますか。
文章を書いている時、文例を作ろうと思ったのですが、やめました。
それは一人一人、ご本人様に対する感情は異なるし、それぞれの大切な思い出から言葉が発せられるのに、上辺だけを書いても意味はないと思ったのです。
ご本人様との今までの歩みを自分の心に思い湧きあがらせ、当時の出来事を今に思い描き、その情景や思いを具体的に書きしるす。そうすると思いが伝わる「手紙」になっていると思うのです。